機種特性を理解して導入&調整を!
船井総合研究所 パチンコビジネス支援グループ
経営コンサルタント 島田 雄一郎
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一雨ごとに春らしい暖かい日が増えております。
春の陽気は人の心を明るくしますが、業界として3月は、
1月2月と好調だった稼動が落ちることもあり、やや不安な月ということで、
手放しで暖かくなることを喜んでいるわけにはいかないのが辛いところです。
気候はさておき、ここ最近、パチンコ/スロットの中古機の価格推移が
以前とは異なった動きがあり注目しております。
現在中古機の売買の大半はネットトレードにて行われており、
価格の推移は株式市場を見るように日々推移を観察できます。
中古機ネットトレードのVQ(ヴァリュー・クエスト)市場を見ていると、
先日市場に登場したCR GO!GO!郷セカンドステージ(ニューギン)が
中古機市場において取引価格が急激に下がりました。
中古市場へ出回る台数の違いといったものもありますが、
GO!GO!郷の値下がりは話題機の中でも例を見ないような
落ち方をしています。中古機市場ではハイパー海の値の落ち方が
急激で業界の話題となりましたが、実はそれ以上の落ち方を
見せているのです。
ただし・・・
中古機市場での人気の低下とは異なり、
実際の店舗での稼動状況を見ると非常に好調です。
SISのデータでも登場してから4週間の推移は
稼動4万発を下回ることがありません。
実際に筆者のお付き合い先でもBOX程度の導入の店舗がありますが、
3月に入ってもピーク稼動は6万発オーバー、
平均でも5万発程度稼動し軒並み好調をキープしております。
市場においては非常に好調な稼動をキープしているのに、
中古市場においての価値は急激に低下している状況です。
なぜ、このような状況になったかを推測すると、
噂ではこの機種を設置目的ではなく購入していたところがあるとのこと。
理由は2つあり、1つは花の慶次を導入するために購入したということ。
もう1つは中古市場で高値で推移することを目論み
中古機売却により売却益を得ようとして購入したという店舗があることです。
このような考えで購入された店舗が売却を行い、
思った以上に同じ考えを持った店舗が多く、
中古市場に溢れてしまい中古価格の急落という結果を
招いてしまったようです。
自店に必要以上に導入してしまった場合には
適正台数に減台する必要があるでしょうが、
ポテンシャルを引き出す前に売却してしまうにはもったいないのでは?
とも感じております。
その理由には高稼働をキープしているといった現実の他に
回せるといった事実があります。
とある20台(1列)導入された店舗のデータを紹介します。
(*表1省略)
表1は郷以外のセブン機の平均スタートは5.5で使用している店舗が、
郷は比較的粗利が確保できるということからスタートを開けて
使用したデータです。
実際に2月に他のセブン機よりも回して営業したところ、
新台ということもありますが5万稼動を下回ることがなく、
3月に入っても約5万発の稼動で推移している状況です。
他のセブン機よりもコンマ5ほど回しますと、
1000円スタートでも計算上1.8回程度変わってくることになりますから
(BY値を同じとしても)、体感的にも十分スタートの差を
感じていただけるはずです。その差を体感されているからこそ、
この高稼働に繋がっているとも考えられます。
売却により利益を得る投資的な考えももちろん必要で大事なことかと
思いますが、パチンコの中古機市場においてはなかなか値が上がり
高値で売却できるといったことは少ないようです。
他店との差をつけるためや一番店を維持するための大量台数導入、
またはメーカーの販売戦略により台数を抱えないと先行で導入できない
といった理由から大量導入も必要な場合も多々あります。
そのような中でも自店の状況を見て、適正な機種を適正な台数導入する
といったことで結果をだしてきている店舗もあるようです。
実際に上記の例を挙げさせていただいた店舗は、
昨年末から登場してきたアクエリオン、ヤマト、エヴァンゲリオン4
といった男性向きの台が増えてきたことに関し
女性客層が減ることを懸念して郷の導入に踏み切りました。
自店に必要な機種を吟味し機種の特性を活かし、
回せる機種は回してお客様に喜んでいただける調整を心がけ
機種を少しでも長く使うといった傾向も全国的に見えてきております。
自店の新台購入を見直してみても良いかもしれません。



