ピークアップ法とボトムアップ法
(1)季節変動と販促方法
売上には季節変動があります。季節(時間)の推移とともに、売上は高くなったり、低くなったりします。いつまでも上がり続けたり、いつまでも下がり続けるということはありません。また、常に一定ということもありません。
売上が高くなる時季の売上を更に高くすることを意図した販促方法がピークアップ法です。売上が低くなる時季の売上を少しでも高くすることを意図した販促方法がボトムアップ法です。
(2)販促の基本原則:ピークアップ法
ピークアップ法とボトムアップ法、それぞれに狙いは異なりますが、販促の基本原則はピークアップ法を取ることです。理由はいくつかあります。
第1に、ピークアップ法は効率的だからです。ピーク売上の10%の方がボトム売上の10%より大きいからです。すなわち、全体売上に与える影響が大きいのです。
第2に、ボトムアップ法を取るとその後にやってくるピークの時季の売上が下がってしまうことが起こり易いのです。ボトムの時季に経費や労力を使い過ぎてしまってピークの時季に力が発揮しきれないということがあるようです。
第3に、売上変動は売る側の都合ではなく買う側の都合、すなわち、顧客心理や市場環境の変化によって起きているからです。たとえば、生ビールは冬場よりも夏場の方が圧倒的に売れるのです。同じにコストをかけるならば、冬場ではなく夏場の売上アップに努力を集中させるのが基本です。
(3)ボトムの時季をどう捉えるか?
ピークアップ法は買う側の都合に合わせた販促方法であり、ボトムアップ法は売る側の都合による販促方法です(ボトムアップ法は買う側のメリットをきちんと盛り込まないと成り立ちません)。経営は時流適応であり、商売の基本はお客様や市場に合わせることです。売る側の論理を押し通すことは支障を来たします。
ボトムの時季は次のピークの準備期間と捉えるのがいいようです。買う側の心理や状況を考慮しないで、売る側がジタバタしても仕方がないのです。広葉樹は秋に葉を落とし冬に備えます。冬眠や冬ごもりによって冬を越す動物は少なくありません。冬場はジタバタしないで春に備えるのが生物の知恵のようです。
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